備忘録

こんにちは。内容はテキトーですので、悪しからず。

MotoGP'20 アラゴンGP 雑感

 

どうも。

 

ルマンからの三連戦のうち二戦目が終わりました。

 

今回は第11戦、アラゴンGPです。

 

前戦、フランスGPは一周目でロッシの転倒、カル様の転倒、そしてクアルタラロの駆るヤマハを脅かすスズキの底力が垣間見えたGPでありました。優勝はドカワークスの雨男ペトルッチ。2位はレプソルホンダのアレックスマルケス。今季初めてホンダにポディウムをもたらしました。3位はKTMのポル。優勝が欲しい。

前戦については MotoGP'20 フランスGP 雑感 - Koita16 で詳しく書いてますので是非。

 

今回のポイントをまとめるとこんな感じ。

 

カル様フロントロー

・やっぱ高次元で調和しているスズキのマシン

・アレマルが2戦連続で2位獲得

・ホンダの20年型がついに覚醒?

 

気温21度、路面温度31度のここ最近では比較的良いコンディションでスタートを迎えたアラゴンGP。

 

ポールポジションヤマハのクアルタラロ。2番グリッドは同じくヤマハのビニャーレス。そして3番グリッドは我らがカル様。

 

まず1つショックだったのがスタートでカル様が10番手付近まで落ちてしまったこと。しかし、これはトラブルでクラッチが滑ってしまっていたようで、ウォームアップラップからその症状は出ていた模様。

 

その後は、ビニャーレス、クアルタラロ、モルビデリがレースをリードします。しかしその頃、予選10番手のリンスが鬼神のような走りでヤマハに迫る。

 

解説の青木宣篤さんが仰っていたんですが、予選の順位と本戦の後半のタイヤ保ちを両立させるのは難しいとのこと。タイヤが長く保つということは熱が入りにくいとも言えるので、予選の一発のタイムは出しにくい。

 

つまり、スズキはレース序盤が怖いってことです。タイヤがベストな状態になるまで時間がかかるので、序盤はプッシュしにくい。特に今シーズンのリンスはエイペックス付近でフロントを失って転倒することが多く、超序盤から鬼プッシュするのはリスクが伴うんですよね。

 

しかし今回、リンスは成し遂げました。安定してファステストを連発し、その頃トップを独占していたヤマハ勢を攻略していきます。

 

一方ヤマハのクアルタラロはというと、レース序盤からフロントタイヤの内圧が異常に上昇し、止める、曲げるの自由が利かなくなったそう。他のヤマハ勢にはそのような症状は見られず、原因は不明らしい。

 

結局クアルタラロはポイント圏外まで順位を落としてしまいました。

 

そして、リンスはヤマハ勢をパスし、トップに躍り出ます。が、その時に一緒に追い上げてきたのがアレマル。ビックリ。アレマルは後半に優れたペースを発揮するスズキ勢と同じペースで後を追い、モルビデリ、ビニャーレスを攻略。

 

その後、2位につけていたミルすらもパスし、1位のリンスに迫ります。

 

しかし、リンスは深いブレーキングで曲げていくタイプのライダーのため、ストレートスピードに勝るホンダと、今回ブレーキングの強さ、安定性を発揮し、数々のライダーをパスしてきたアレマルのパッケージを以ってしても、攻略することはできなかった。

 

それでも最終周の最後の最後までリンスを追い立てたアレマルは、これまでの自身へのヘイトなどを跳ね返すものだったと思います。

 

そうなると気になってくるのがここ最近のホンダの戦闘力。カル様が復帰した辺りから急に20年型マシンを与えられたライダーが伸びてきました。

 

要因として考えられるのが、新リアサスや、フレームなど各所の剛性の適正化。

 

今シーズン、オーリンズは新リアサスを導入していて、スズキが積極的に導入したそう。それに続いてカル様なども導入したっぽい。

 

まあカル様いわく、「魔法のパーツではない」だそう。

 

フレームなどが変わったとかの話も流れてないんで、19年型を開発する際に、ラムエアを真っ直ぐエンジンに導くため、ヘッドパイプに穴を開けたことによって剛性バランスが崩れ、マルク以外まあまあ爆死だった前シーズンから、少しずつ改良を重ねて適正化してきたのかな〜と、当たり前すぎる予想をしてます。

 

それでもアレマルは、「RC213Vはブレーキング、コーナリング、加速の全てにおいて集中する必要がある。少し気を抜けば1秒のロスが出る」と、コメントしてます。

 

気難しさはちゃんと残ってるようです。

 

次戦、同じくアラゴンで行われるテルエルGP。先週でデータは取れてますから、ファビオが息を吹き返すか、それともカル様が優勝しちゃったりするか。かなり楽しみです。もうFP1始まってますが。